すっぽんの秘密
すっぽんの生態について
ここではあまり知られていないすっぽんの生態についてご紹介します。
スッポンの生態とたっぷり豊富な栄養素
スッポンは、爬虫類綱カメ目スッポン科キョクトウスッポン属に分類されるカメです。
日本では本州以南に生息していますが養殖場から逃げ出した個体に由来、 個体群と自然個体群の両方が生息するので、正確な自然分布については不明な点が多いようです。
体長は約40㎝ほどでごくまれに60㎝になる個体もいるようです
身体に触れられると自己防衛のために噛みつこうとします。噛みついた後はその状態のまま首を甲の内側に引っ込めようとします。噛まれた場合は10秒程度動かさせなければ噛みを止めるほか大抵の場合は水に戻せばそのまま泳いで逃げてゆきます
環境省のレッドリスト2018年には情報不足に分類されながらも記載され、国際自然保護連合ＩＵＣＮのレッドリストでは絶滅危惧種とされています
スッポンの繁殖産卵期は５月～８月で、産卵場所は水辺の砂地ややわらかい土に穴を掘って1.5㎝ほどのまん丸い卵を１回に15～50個産卵します。(１年に3～5回産卵)
◆スッポンは冬眠する生き物です。
水温が20℃～30℃の温かい温度でないと成育しなく、15℃を下回ると餌を食べなくなってしまいます。
10℃を下回ると川底の土や砂に潜り冬眠してしまいます。
この冬眠の期間が10月～4月ごろまでと非常に長く、その間は餌を一切食べずに過ごしますので、たいへん生命力が強いことがわかります。
この生命力の強さが滋養強壮に役立っているように思われます。
すっぽんの栄養素とはスッポンは古くから滋養強壮や疲労回復に効くということで伝統的な健康食材として愛用されてきました。
おいしい出汁るがでることから日本料理では高級食材として使われてきました。また漢方薬の材料としても人気が高く、中国でも人気が高いようです。
◆スッポンには人間が必要とする必須アミノ酸が全て含まれます。
私たち人間のからだは、たった20種類のアミノ酸からできています。
この20種類のアミノ酸は、からだの中でつくることのできない必須アミノ酸と、からだの中でつくられる非必須アミノ酸とに大きく分けることができます。
必須アミノ酸というのは、毎日の食事から摂ることが必要とされるアミノ酸ということになります。
そのことから、私たちはバランスよく必須アミノ酸を摂取する必要があります。
食事の栄養バランスが悪いと免疫力が低下して病気になりやすくなったり、お肌が荒れたりすることにもなってしまいます。
スッポンには人間が必要とする20種の必須アミノ酸と非必須アミノ酸がすべて含まれていますので、私たちが口から摂取する食材としてはたいへん優れていると思われます。
◆コラーゲン再生成にはアミノ酸が必須
コラーゲンといえばお肌によいのイメージが強いですが、コラーゲンは皮膚だけに存在するものではありません。血管・骨・筋肉や内臓などの細胞組織すべてに含まれており人間の体にはなくてはならない成分であります。(血管の主成分はコラーゲンです)
このコラーゲンは年齢を重ねるごとに生成されにくくなって加齢と共に減少します。そこで補給が必要になってきます コラーゲンをそのまま摂取してもそのまま体内でコラーゲンになる訳ではありません。一度アミノ酸に分解されて人間用のコラーゲンとして再
度、体内で生成されます。
この時に必要なのがアミノ酸であり、スッポンに含まれるアミノ酸は効率よくコラーゲンを吸収・生成をおこなってくれる重要な栄養素といえます。
◆ビタミン・ミネラル類
ビタミン類もたいへん豊富に含まれています。
ビタミンが不足するとエネルギーが不足して疲れが感じやすくなります。
しっかりとビタミンを摂取することで体を整えることができます。
ミネラル類もたっぷり含まれています。
カリウム・カルシウム・鉄・亜鉛・リンなどのミネラルがスッポンには豊富に含まれています。
貧血の大部分の原因は鉄不足です。バランスの悪い食事などで摂取量が減少や必要量・損失量の増加によっても鉄不足は発生します (鉄は赤血球の材料です)
スッポンは貧血対策にピッタリな食材です。
◆スッポンは人間との相性がたいへん良い栄養素がタップリ
すっぽんといいますと、いろんなメディアの広告などで紹介されており、何となくよさそうな感じはわかるけど、何となく胡散臭いような感じもする。などの疑心暗鬼になると思います。
美味しいかどうかもわからないのに高いお金をだしてまで食べるのは躊躇してしまう。などがイメージがあると思います。
しかし、スッポンをこれまでご紹介してまいりました通り人間との相性がたいへん良い栄養素がたっぷり豊富に含まれる食材であります。
日々の生活の中で、私たちの健康には欠かせない質の高い食材であるということがうかがえます。